小学校のクラスメートの家に遊びに行くと、彼女のお母さんがいつも詩吟のお稽古をしてました。隣の部屋で大きな声で「鞭聾粛々夜川を渡る~」と。

今にして思えば上杉と武田の川中島の合戦を頼山陽がうたった詩なのですが、当時の私には「弁慶シクシク夜川を渡る」と聞こえたものでした。きっと牛若丸に五条の橋の上でコテンパンにやられ泣きながら家に帰る弁慶、そうイメージしていました。

大人になり向田邦子さんのエッセイに彼女も私と同じことを思ったと書かれているのを読み笑ってしまったのを覚えています。向田さんのエッセイを読むときはなぜかミルクティやカフェ・オ・レなどミルクたっぷりの飲み物を用意してゆっくり流れる時間を楽しみます。

読んでいただいてありがとうございました。

弁慶の泣きどころ

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